社長の仕事

なぜ中小企業の社長は一人で走り回る人が多いのか?
そこには誰もが共通する潜在的要素があります。

社長の仕事を分解する事で一人で走り回る事から解放されます。

社長の仕事 あなたは起業家?マネージャー?職人?

これは米国のスモールビジネス仕組化コンサルタント
マイケル・E・ガーバー著書「はじめの一歩を踏み出そう」
言葉です。

また世界NO1コーチと呼ばれるアンソニーロビンスの 講演でも
「あなたは起業家か?マネージャーか?職人か?一瞬で答えなさい」

とオーディエンスに問いかける場面があります。

どういう事でしょうか???

起業した人の共通した潜在意識にこの3人の人格があります。
例えば、髪を美しくカット出来る。
美味しいコース料理が作れる。

だから起業した。

これは正に職人的発想なのです。
自分のやりたい事が実現し最初は胸躍らせる想いをするのですが
これだけだと時間と共に立ち行かなくなります。

起業したら好きな料理だけを作るだけではありません。
仕入れをする。帳簿をつける。人を採用する。
マーケティング戦略を考える・・・

他にも山ほど、見習いシェフで雇われていた時と
違う事があなたを襲ってきます。

一方マネージャーは、それら仕入れ 帳簿、採用、といった
管理面を支えるあなたなのです。

このマネージャーの面が無いと事業は立ち行かなくなります。
ただしこのマネージャー面だけでは、事業が前に進みません。
基本的に創造しないタイプで、事業の土台を支える事のみに固執します。

最後に起業家です。
起業家は常に先を夢見て、マネージャや職人に仕事を創造するタイプです。
理念やビジョンに深く関わろうとします。

しかしこの起業家タイプが強い人には土台を守るマネージャー、
料理を作る職人がいないと消滅する事になります。

荒海を航海する船に例えると起業家は行先と見通しを
しっかり持っている船長。

マネージャーは航行、気象状況を的確に掴んでいる航海士。
そして職人はエンジンや船の動力に詳しい機関士。

どれが欠けても目的を達成する航行は難しいでしょう。

そうです!
社長が1人で動き回る原因はこの3人の人格の
どれかに思考、行動が偏っているからです。

それはおそらく職人タイプが多と思います。
たった3っの事に気づき、行動するだけで
社長が一人で走り回らなくても良くなります。

あなたも走り回る社長ですか?

会社にもよりますが中小企業の社長は
経営者と同時にTOPセールスマン、銀行との交渉
現場対応と朝から晩まで走り回っています。

ある製造業の会社の社長は、納品も自分で行き、
従業員に退職者が出るとハローワークに募集手続きに行き
急に取引先から呼び出されたり・・・・

いつも一人で走り回っています。

多かれ少なかれ中小企業の実態は似たり寄ったりなのでは
ないでしょうか?

「自分で好きで起業したのだから仕方ないでしょ。」

みたいな意見もありますが、将来のビジョンを掲げ
起業家から企業家へとなり自分の会社、地域、
そして日本を元気にする元になって欲しいですね。

ではなぜで社長が一人で走り回るのでしょうか???

それは、このブログでも端々に書いてありますが、

①会社の将来のあるべき姿(ビジョン)が明確でない。

②ビジョンは社長の頭の中にあり社員への共有が出来ていない。

③経営計画がないために仕組化できておらず責任の所在が不明確。

大きくの言うとこの3つの負のスパイラルが
グルグル回っているのですね。

土台をしっかり作り、後は大きくなるのみです。

バランスが大事なのは理解して頂いたと思います。  
次にそのバランスを活かして、どのタイプでも
仕事が回る仕組化の話をしましょう。

経営には何らかのシステムが必要ですね。
 システムには大きく3つあります。
 ハード、ソフト、情報です。
ハードは、土地、建物、机、備品、物等の事です。

 情報は売上、経理、マーケティング等の人またはWeb,
コンピュータ からの情報入手、処理となります。

 今回はソフトを取り上げましょう。
 経営システムの中で一番弱い部分で、これが出来ていないと
いくらハード、情報が充実しても立ち行かなくなります。

 難しくはありません。 でも難しくないから、誰しもそれの重要性に気づかず、
おざなりになるのですね。

 最初に明確にしたいのは、あなたの人生観です。
 なぜ起業したのか? あなたの人生の中で事業はどう位置づけるのか?
 それはあなたの信念です。
 信念は「人が言う今の心」と書きます。

 この信念を明確に文章に表す事で、人はそれに近づく行動を
無意識に始めます。

次に会社の理念です。
理念は「王が里(悟)る今の心」と書きます。

 会社の憲法の様なもので、全ての判断基準となります。
 理念が明確になったらビジネスプラン(経営計画)を 作ります。

 これは従業員を巻き込んで作りましょう。
その事により従業員個人の目標が明確になります。
ここから社長が一人で走り回らなくてもいい仕組が 働きはじめます。

 最後に役割契約書を従業員全員と交わしましょう。
 これは日本ではあまり一般的でないのが実情です。

 仕事の内容や評価制度に使う「職務記述書」とは異なります。
 本人の役割、例えば店長ならば、その役割を明確にして サインをするのです。

 そうする事で本人の責任が明確になり、それを やり遂げようとするのですね。

 ここまで来れば、仕組が回転し始めます。
 あなたは「起業家」のマインドになり マネージャーや職人に
仕事を作り出す存在になるのですね。
 
如何でしたでしょうか?
 ○今日の問い   あなたの会社には仕組がありますか?

  今回もお読み頂きありがとうございます。
○ご意見、ご質問受け付けています。

 

投稿者プロフィール

丸山一樹
丸山一樹
特定非営利活動法人 日本経営士協会 首都圏支部役員 経営士 丸山未来経営研究所 代表所長 ■ 主な執筆活動 「近代中小企業」(経営者向け専門誌) 「東洋経済オンラインニュース」 http://toyokeizai.net/articles/-/95664 ■ 経営者向け勉強会 決算書を読み解けず、会社のお金の流れにドンブリな経営者に「お金のブロックパズル」を使って視覚的に誰でも一瞬で理解出来る「脱★ドンブリ経営実践セミナー」を定期開催している。 ■経産省認定 経営革新等支援機関(関財金1第587号)